洗濯機の蛇口から水漏れ!?蛇口の種類を知り、適切に交換する方法
目次
洗濯機の蛇口から水漏れしていませんか?
日々の生活に欠かせない「洗濯」ですが、その中心となる洗濯機は使用頻度が高いだけに、様々なトラブルに見舞われることがあります。
特に気をつけたいのが、洗濯機の蛇口からの”水漏れ”です。小さな水漏れを放置すると、やがて大きな問題へと発展する可能性があります。水道料金の無駄遣いはもちろん、最悪の場合、家財道具を傷つけたり、床や壁にカビが生えたりする原因にもなりかねません。
このコラムでは、洗濯機の蛇口に関する基本的な知識から、水漏れの原因、そして自分で蛇口を交換する方法まで、詳しく解説していきます。適切な知識と準備があれば、蛇口の交換は自分でも可能です。しかし、自信がない場合や複雑な作業に感じる時には、プロの力を借りることをお勧めします。
それでは、洗濯機の蛇口について、詳しく見ていきましょう。
【まずは種類を知る】洗濯機用蛇口の種類
洗濯機用の蛇口は種類がさまざまありますが、ここでは一般的によく使われる蛇口をご紹介します。それぞれの特徴を理解することで、自宅の蛇口の種類や、交換時の選択肢を把握することができますよ。
◼︎万能ホーム水栓
「万能ホーム水栓」は、最も一般的な洗濯機用蛇口です。その名の通り、様々な用途に対応できる汎用性の高さが特長です。給水ホースを直接接続できるほか、通常の蛇口としても使用可能です。材質は主に真鍮製で、耐久性に優れています。
取り付けは比較的簡単で、多くの場合、専門的な工事は必要ありません。ただし、取り付け時には適切な工具を使用し、確実に固定することが重要です。水漏れ防止のため、接続部分にはシールテープを使用するのが一般的です。
◼︎ワンタッチ水栓
「ワンタッチ水栓」は、その名の通り ”ワンタッチで給水ホースを接続できる” という便利な蛇口です。洗濯機の給水口に直接取り付けられるため、別途ニップルなどの部品は必要ありません。
この蛇口の最大の特長は、使いやすさと水漏れ防止機能が付いているところです。ホースの取り付けと取り外しが簡単なため、洗濯機の移動や掃除の際に便利です。また、多くの製品には逆流防止機能も付いており、水の逆流による汚染を防ぐことができます。
◼︎緊急止水弁付水栓
「緊急止水弁付水栓」は、安全性を重視した蛇口になります。通常の給水機能に加え、緊急時に自動で水を止める機能が付いています。例えば、地震や洗濯機の故障による異常な水の流れを感知すると、自動的に給水を停止します。
特に安全性を重視する家庭や、長期不在になることが多い家庭におすすめです。水漏れや水害のリスクを大幅に減らすことができますし、何か起きても大丈夫だと安心できますね。ただし、価格は他の種類よりも高めになる傾向がありますので、取り付けを希望される方は一度インターネットや店舗に行って調べて見ると良いでしょう。
◼︎おまけ|二層式洗濯機用の蛇口はあるか?
二層式洗濯機とは、洗濯と脱水を別々の槽で行う洗濯機です。この種の洗濯機用の専用蛇口も存在します。二層式洗濯機用の蛇口は、通常、2つの給水口を持っており、洗濯槽と脱水槽それぞれに水を供給できるようになっています。
ただし、現在では二層式洗濯機の需要が減少しており、専用の蛇口を見つけるのは難しくなっています。多くの場合、一般的な洗濯機用蛇口を使用し、分岐器を用いて2つの給水ホースに接続する方法が採られています。
【どこから漏れる?】よくある洗濯機蛇口から水漏れの原因
洗濯機の蛇口からの水漏れは、多くの家庭で経験する問題です。特に引越しをして、洗濯機を取り付け直した時などによく発生することがあります。その原因を理解することで、適切な対処法を選択できますので要チェックです”!
◼︎最もよくあるのは「万能ホーム水栓」と「四つネジニップル」の結合部からの水漏れ
よくある水漏れの箇所といえば、この万能ホーム水栓と四つネジニップルの結合部です。この部分は常に水圧にさらされているため、経年劣化によってシールが効かなくなり、水漏れを起こしやすくなります。また、引っ越しなどを行った際に自力で取り付けたりすると、取り付けがうまく行われておらず、水が漏れてしまうことが多々あります。
ちなみに、水漏れの主な原因としては、以下のようなものが挙げられます。
・シールテープの劣化
結合部に巻かれているシールテープが、時間とともに劣化し、効果を失うことがあります。
・ニップルの緩み
振動や経年変化によって、ニップルが緩むことがあります。
・蛇口本体の劣化
蛇口自体が古くなり、内部のパッキンなどが劣化することで水漏れが発生することがあります。この場合は蛇口本体を早急に取り替える必要があります。引っ越ししたてであれば、大家さんやオーナーの方に相談してみてください。
・不適切な取り付け
初めからしっかりと取り付けられていない場合、使い始めから水が漏れる事があります。また、使用とともに徐々に水漏れが発生することもありますので注意が必要です。使用後に洗濯機周辺が水に濡れていたらすぐに対処しましょう。
このような問題は、適切なメンテナンスや部品の交換によって解決できることが多いです。水漏れを見つけた時にはすぐに対処するよう心がけましょう。
◼︎おまけ|水漏れしにくい蛇口はあるか?
水漏れのリスクを最小限に抑えたい場合、以下のような特徴を持つ蛇口を選ぶことをおすすめします:
・ワンタッチ式
前述のワンタッチ水栓は、接続部分が少ないため、水漏れのリスクが比較的低いです。
・逆止弁付きの蛇口
水の逆流を防ぐ逆止弁が付いている蛇口は、水漏れだけでなく、水の汚染も防ぐことができます。
・高品質な材質
真鍮などの耐久性の高い材質で作られた蛇口は、長期間使用しても劣化しにくいです。
・自動停止機能付きの蛇口
異常を感知すると自動的に給水を停止する機能が付いた蛇口は、大規模な水漏れを防ぐことができます。
ただし、どのような蛇口でも適切な取り付けとメンテナンスが重要です。点検と必要に応じた部品の交換は定期的におこなってください。定期的にチェックすることで、水漏れのリスクを大幅に減らすことができます。
【自分でできる!】洗濯機の蛇口を自分で交換するには
洗濯機の蛇口を自分で交換することは、一見難しそうに思えるかもしれません。しかし、適切な準備と手順を踏めば、多くの場合、自分で交換することが可能です。ここでは、交換に必要な準備から具体的な手順まで、詳しく解説していきます。
【交換の前に】蛇口交換に必要なアイテムを準備する
蛇口の交換を始める前に、必要なアイテムを揃えておくことが重要です。以下を参考に、交換を手助けしてくれるアイテムを用意しましょう。
・新しい蛇口(じゃぐち):既存の蛇口と同じタイプ、またはより適したタイプを選びます。
・新しいパッキン:古いパッキンを交換する場合に使用します。
・モンキーレンチ:蛇口の取り外しと取り付けに使用します。
・シールテープ:新しい蛇口の取り付け時に使用し、水漏れを防ぎます。
・ウエス:作業中の水滴を拭くために使用します。
・バケツ:蛇口を外した際に出る水を受けるために使用します。
・ドライバー:必要に応じて使用します。
これらの用品リストで確認をし、事前に用意しておくことで、作業をスムーズに進めることができますよ。
【重要!!】交換する蛇口の選び方
蛇口を交換する時には、適切な製品を選ぶことがとても重要です。適当に選んでしまうと蛇口を変えた意味がなくなってしまいかねません。3つのポイントに注意をして、最適な蛇口をしてくださいね。
◼︎ポイント①|同じ種類の蛇口を選ぶ
基本的には、既存の蛇口と同じ種類のものを選ぶのが無難です。これにより、取り付けの手間を最小限に抑えることができます。ただし、現状の種類を選ぶことによって、いずれ同じ問題が起きてしまう可能性もあります。蛇口交換のタイミングで、より機能性の高い製品に変更することも可能ですので、検討してみるのも良いでしょう。
◼︎ポイント②|蛇口の機能性で選ぶ
せっかく蛇口を交換するのであれば、蛇口の機能性で選ぶことも良いでしょう。機能性も重要な選択基準になります。ここでは洗濯用蛇口を機能性で選ぶ場合の一例をご紹介します。
・逆流させないものを選ぶ(逆流防止機能)
水の逆流を防ぐ機能は、衛生面で非常に重要です。洗濯機内の汚れた水が給水管に逆流することを防ぎ、水道水の汚染を防止します。これは特に、洗濯機と蛇口の高さの差が小さい場合や、水圧が不安定な地域では重要な機能です。逆流防止弁(逆止弁)が内蔵されている蛇口を選ぶことで、より安全で衛生的な洗濯環境を維持することができます。
・自動で停止するかどうかで選ぶ(自動停止機能)
異常な水流を感知して自動的に給水を停止する機能は、大規模な水漏れや水害を防ぐのに役立ちます。特に長期不在になることが多い家庭では有用です。
・耐久性で選ぶ
高品質な材質(例:真鍮製)の蛇口は、長期間使用しても劣化しにくく、メンテナンス頻度を減らすことができます。
・取り付けやすさで選ぶ
ワンタッチ式など、取り付けが簡単な蛇口を選ぶことで、DIYでの交換作業がより容易になります。
・温度調整ができるものを選ぶ(温度調整機能)
給水と給湯の両方に対応し、温度調整ができる混合栓タイプの蛇口も選択肢の一つです。これにより、温水での洗濯も可能になります。
◼︎ポイント③|蛇口と洗濯機の位置で選ぶ
蛇口と洗濯機の位置によっても選ぶものが変わってきます。蛇口を購入する前に必ずチェックしておきたい重要なポイントの1つです。
・蛇口と洗濯機の距離
蛇口と洗濯機の距離に応じて、適切な長さのホースが取り付けられる蛇口を選びましょう。
・角度
洗濯機の設置場所によっては、曲がった形状の蛇口や、角度調整が可能な蛇口が便利な場合があります。
・壁からの出っ張り
狭いスペースに洗濯機を設置する場合は、壁からの出っ張りが少ない蛇口を選ぶと良いでしょう。
・複数の用途(複数口タイプ推奨)
洗濯機以外にも給水が必要な場合(例:庭の水まきなど)は、複数の給水口を持つタイプの蛇口が便利です。ご家庭の用途によって選ぶものが変わってきますよ。
これらの点を考慮しながら、自宅の洗濯機が設置されている環境やその水栓に最も適した蛇口を選ぶことが大切です。
洗濯機蛇口の交換8ステップ
では、実際の交換手順を8つのステップに分けて解説します。
1.水道の元栓を閉める
まず、作業を始める前に必ず水道の元栓を閉めます。これにより、作業中の水漏れを防ぐことができます。元栓の位置は家によって異なりますが、一般的には玄関付近や台所の流し台の下にあります。
2.蛇口に残っている水を出す
元栓を閉めた後、蛇口をいっぱいに開けて、配管内に残っている水を出します。この時、バケツなどを用意して水を受けると良いでしょう。
3.古い蛇口を取り外す
モンキーレンチを使用して、古い蛇口を反時計回りに回して取り外します。この時、蛇口の根元をしっかりと掴んで回すようにしましょう。固く締まっている場合は、布などを挟んで回すと滑りにくくなります。
4.蛇口を取り外した周辺を清掃する
古い蛇口を取り外したら、接続部分の周りをきれいに清掃します。古いシールテープや汚れを完全に取り除くことで、新しい蛇口がしっかりと取り付けられます。
5.何回転回せば新しい蛇口を固定できるのか確認する
新しい蛇口を取り付ける前に、何回転で固定できるかを確認します。これにより、シールテープを巻く量を適切に調整することができます。
6.新しい蛇口にシールテープ・シール材を貼る
新しい蛇口のネジ部分にシールテープを巻きます。テープは時計回りに、ネジ山に沿って巻いていきます。重なりを持たせながら2〜3周巻くのが一般的です。
7.新しい蛇口を取り付ける
シールテープを巻いた新しい蛇口を、時計回りに回して取り付けます。手で回せるところまで回したら、モンキーレンチで締め付けます。ただし、あまり強く締めすぎると、逆に水漏れの原因になるので注意が必要です。
8.漏水がないか確認する
最後に、元栓を開けて水を流し、漏水がないか確認します。接続部分や蛇口本体からの水漏れがないことを確認してください。もし水漏れが見られた場合は、再度締め直すなどの調整が必要です。
自分で洗濯機の蛇口を交換する時の注意点
先程紹介した8つのステップで、自力で蛇口交換をする事ができますが、自分で蛇口を交換する時は注意が必要なこともあります。
・適切な工具の使用をしていますか? 正しいサイズの工具を使用することで、蛇口や配管を傷つけるリスクを減らすことができます。 ・安全性の確保できていますか? 作業中は、水濡れによる転倒や電気製品との接触に注意しましょう。 ・新しい蛇口のマニュアルは確認できていますか?注意事項はないですか? 新しい蛇口のマニュアルをよく読み、製品固有の注意事項があれば、それに従いましょう。 ・過度な力を加えていませんか? 蛇口や配管に過度の力を加えると、破損の原因となります。特に、古い配管の場合は注意が必要です。 ・シールテープは適切に使用できていますか? シールテープは適量を適切に巻くことが重要です。多すぎても少なすぎても、水漏れの原因となります。 ・作業後、水漏れはないか確認しましたか? 交換作業後は、必ず水漏れがないか十分に確認しましょう。小さな水漏れも見逃さないよう、注意深く観察することが大切です。 |
自力で洗濯機の蛇口交換をおこなうことで、水漏れがひどくなって更なる修理が必要になってしまったら本末転倒です。自分で交換をする場合には、これらの点に注意を払いながら作業をしましょう。安全かつ確実に蛇口の交換を行うことが大切です。
自分で洗濯機の蛇口交換ができない場合は…プロへ依頼するのが安心!!
自分で蛇口の交換を行うことも可能ですが、プロの水道工事業者に依頼することもおすすめです。特に、以下のような状況の場合はプロに頼る方が安全で安心なケースもありそうです。
◼︎配管の老朽化している場合
古い家屋では、配管自体が劣化している可能性があります。この場合、蛇口の交換だけでなく、配管の一部または全体の交換が必要になることがあります。
◼︎マンション、アパートなどの集合住宅の場合
一見単純そうに見えても、実際の配管は複雑になっている場合があります。特に集合住宅などでは、他の部屋への影響を考慮する必要があります。
◼︎作業範囲が単なる蛇口を交換するだけでなくなった場合(※法的規制があることも)
地域によっては、水道工事に関する法的規制があり、資格を持つ業者でなければ作業できない場合があります。問題なく蛇口が交換できれば良いですが、万が一に備えて確認を怠らないことです。
◼︎技術的な不安がある場合
工具の使用や作業手順に不安がある場合は、無理をせずプロに依頼するのが賢明です。
◼︎時間的制約がある場合(作業する時間が自分で取れない時)
交換作業に十分な時間を取れない場合も、プロに依頼することで迅速かつ確実に作業を完了させることができます。
◼︎保証の問題
自分で工事を行った場合、製品の保証が無効になる可能性があります。プロに依頼すれば、工事自体にも保証がつくことが多いです。
少しでも不安を覚えるのであれば…プロに相談してみるのが良いでしょう。プロの水道工事業者に相談することで、問題が早急に解決することも少なくありません。
プロに相談するときに気をつけるポイント
もしもプロに依頼したことがなく、不安を感じる場合には、以下の点に注意しながら相談してみてください。
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プロに依頼することで、安全かつ確実に蛇口の交換を行うことができます。また、思わぬトラブルが発生した場合でも、適切に対応してもらえる安心感がありますね。時間は有限です。困った時にはプロの力を借りて早急にお困りごとを解決しましょう!
【まとめ】洗濯機の蛇口を安心安全に交換しよう!
いかがでしたか?洗濯機の蛇口は、日常生活の中で頻繁に使用するため、水漏れが発生してしまったら生活に支障が出やすい設備だと言えます。どんなに気をつけてみていても、長年の使用による劣化や、不適切な取り付けによって、水漏れなどの問題が発生することがあるものです。もしもあなたが小さな水漏れを見つけたとしたら、放置せずに早めの対策を自分で行うか、プロのお任せするようにしましょう。
水漏れは、放置すればするほど問題が大きくなります。水道料金の無駄遣いはもちろん、家財道具の損傷やカビの発生など、深刻な問題につながる可能性があります。定期的な点検を心がけたいですね。
また、まだ水漏れが発生していない状態での蛇口の交換は、水漏れ対策だけでなく、より機能性の高い製品に更新する良い機会でもあります。例えば、自動停止機能付きの蛇口に交換することで、不在時の水漏れリスクを大幅に減らすことができますのでおすすめです。
蛇口1つの事ですが、放置すると大きな問題になります。洗濯機の蛇口トラブルに注意をしながら、快適な水まわりの生活環境を維持していきましょう。
まとめ
●蛇口の種類を知る 万能ホーム水栓、ワンタッチ水栓、緊急止水弁付水栓など、様々な種類があります。自宅の環境に適した蛇口を選ぶことが大切です。 ●水漏れの原因を理解する 最も一般的な水漏れの原因は、蛇口とニップルの結合部からのものです。定期的な点検と適切なメンテナンスで、多くの問題を予防できます。 ●自分で交換する際の注意点 適切な工具の使用、過度の力を加えないこと、シールテープの適切な使用など、基本的な注意点を守ることで、安全に作業を行えます。 ●適切な蛇口の選び方 同じ種類の蛇口を選ぶことが基本ですが、機能性や設置環境に応じて選択することも重要です。 ●プロへの依頼 自分で交換することが難しい場合や不安がある場合は、躊躇せずプロの力を借りましょう。 |
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